「うちの子、やる気がなくて困ってるんです。やればできる子だと思うんですけど…。どうすればやる気を出してくれるんでしょうか」
個人面談でよく保護者様から聞く言葉です。子どもにやる気をださせるには、7つの原則があります。今回はこれをご紹介します。
①激励(げきれい)の法則
何と言っても、子どものやる気を引き出す最も効果的な方法は「励まし、誉める」ことです。その場、その場に合った言葉かけで、励まし続け、誉めつづけることが子どものやる気を大きく育てます。「前のテストより10点も上がったね。がんばった成果だ。おめでとう!」「字が大きく丁寧に書けてるね。ハネも完璧!」「宿題ちゃんとやったんだね。えらい!」「間違えた問題をやり直したんだ。いいね~!そういう子は必ず伸びていくよ」やっぱり誉められれば嬉しいものです。またがんばろうとも思います。誉めることなくして、子どものやる気は育たないと言ってもよいくらいです。
ただし、理由のない褒めは逆効果です。子どもも「なんで褒めるの?」と思ってしまい、親への不信感を持ちます。
②趣意(しゅい)説明の原則
「~しなさい」と言う前に、「~のために」「~だから」を付け足しましょう。私たちはややもすると、あれこれ感情的に言いがちです。しかし、冷静になって「~だから・・・しなさい」というだけで、感情がおさえられ、子どもも何が原因で注意されているのかがわかります。
③一時に一事の原則
「家に帰ってきたら手を洗いなさい。そして手はタオルで拭く。それから宿題をはじめさい。」こんなに一度に言われても子どもは判断できません。たくさんのことをさせる時には、一つずつ言って、一つずつ誉め、そして次のことをさせるようにします。
④簡明の原則
子どもに指示を与える時は、適切な言葉で、短く済ませるようにします。だらだらと長い説明をしても、子どもは聞いていません。短い言葉で、スパッと言うことがポイントです。
⑤確認の原則
子どもがどこでつまずいているのか確認します。例えば算数では「線をまっすぐ引けているか」を見ます。計算では位取りが重要ですから、ぐちゃぐちゃした線では、正確に計算できません。算数のノートがきちんと書けていない子に、算数のできる子はいません。
⑥把握の原則
子どもの生活に関心を持ち、話題が途切れないようにする。子どもと一日どれくらい会話したか、読んでいる本は何か、友達の名前を5人以上言えるかなど。手をかけるのではなく、目をかけるのです。
⑦明るさの原則
誉める時はもちろん、叱る時も明るくカラッと叱る。